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水いぼ(伝染性軟属腫)の対策

水いぼ(伝染性軟属腫)の対策

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おもに幼児から小学校低学年までにみられる蓮の葉のうえに乗った水玉のようなイボです。水いぼはウイルス性皮膚感染症であり、プールや風呂で素肌同士が触れ合ってうつるものと考えられますので、いっしょに戯れ合って遊べば皮膚の弱いアトピー性皮膚炎の子供などでは容易に感染してしまいます。学校やスイミング教室では水いぼの子供は泳がせない対策をとっているところもありますが、かならずしも完全には守られていません。また水いぼがあるかどうかの判断はかなり難しいものです。

水いぼの一般的な治療は10数個のうちなら外来の初診時にイボとり用ピンセットでむしりとってしまうのが通常です。相当痛がりますので局所麻酔剤のペンレスを貼って1時間ほど経って処置すれば、痛みはかなり緩和されます。この段階で放置しておくと他の部位にもひろがり、他のひとにも感染させてしまいます。数が数十個を超えていたり、はじめから暴れて取るのが困難とおもわれたときは、他の方法を講じます。

まず取ることをあきらめて自然治癒に期待することです。しかし、数ヶ月で消失するとは予測できず、むしろ数が増えることが多く、他の小児にも感染するおそれがあります。経過観察中に赤くなったり、大きくなったときには数週間で完全に消えることがありますので、これはよい兆候です。

小さく切ったスピール膏を貼って、イボの表面を柔らかくして、中の内容物が自然に出るのを待つ方法もありますが、かぶれを起こします。硝酸銀を塗布する方法は技術的にむずかしい面があり、色素沈着を起こしますので必ずしもよい治療法とはいえません。

いずれにしても保護者が取る治療を希望し、治療に協力してくれる場合には積極的にイボを摘除する方法をとるのが現在のところもっとも適切な治療法とおもわれます。

(荻野篤彦)

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