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手足口病—ひざや臀部、陰股部にも小水疱—

手足口病—ひざや臀部、陰股部にも小水疱—

病気

手足口病はその病名から小水疱が手掌と足底にのみ生じるものと考えると正しい診断を逃してしまうおそれがある。小水疱が臀部や大腿内側に生じることは珍しくなく、またまれには膝蓋にも多発することがあるので要注意である。乳幼児では丘疹が多く、年長児では水疱形成が多いといわれている。

本疾患はエンテロウイルス属の多種のウイルスにより発症し、夏期に集中する傾向があるが、秋から冬にみられることもある。このウイルスは糞便や咽頭分泌液から多く排泄され、これらの汚物を介して主として経口感染するらしい。伝染力が強いので保育所内や家庭内で集団発症し、そのほか人の集まりやすいデパートやスーパーのトイレなどで感染する可能性が高い。

一般に予後良好な疾患ではあるが、まれに心筋炎、膵炎、肺炎などの合併症をおこすことが報告されており、また無菌性髄膜炎の合併も起こることがあるので注意が必要である。

(荻野篤彦)

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