子どもによくある“水いぼ”ってなに?
水いぼ(伝染性軟属腫)は、特に子どもに多く見られるウイルス性の皮膚感染症です。この病気は、伝染性軟属腫ウイルスによって引き起こされ、主に幼児や小学生に感染します。水いぼは、肌色から白色の小さな丘疹(ぶつぶつ)として現れ、中央がくぼんでいるのが特徴です。通常、数ミリメートルの大きさで、痛みはほとんどありませんが、かゆみを伴うことがあります。
水いぼの原因と感染経路
水いぼは、主に直接的な肌の接触や、共用のタオルや衣類を通じて感染します。特に、保育園や幼稚園、プールなど、子どもたちが集まる場所での感染が多いです。免疫力が低下している子どもや、アトピー性皮膚炎を持つ子どもは、感染しやすい傾向があります。
症状と経過
水いぼは、通常、数ヶ月から1年程度で自然に治癒しますが、場合によっては2年以上かかることもあります。感染した部位は、最初は数個のいぼから始まり、放置すると数十個に増えることがあります。引っ掻いたり潰したりすると、周囲の皮膚にウイルスが広がり、さらに増えることがあります。
治療法と予防策
水いぼは、自然に治ることが多いため、必ずしも治療が必要ではありませんが、かゆみが強い場合や、いぼが増えるのが気になる場合は、皮膚科での治療が推奨されます。治療方法には、外用薬や物理的にいぼを取り除く方法があります。また、日常的に皮膚を清潔に保ち、乾燥を防ぐことが予防につながります。