おむつかぶれからアトピーまで 子どもに多い皮膚の病気

子供の皮膚は大人に比べて薄く、デリケートです。このため、外部からの刺激に敏感であり、湿度や乾燥の影響を受けやすい特性があります。皮膚のバリア機能が未熟なため、さまざまな皮膚トラブルが発生します。

皮膚トラブル

おむつかぶれ

おむつかぶれは、尿や便に含まれる成分が皮膚を刺激することで発生します。赤いブツブツやただれが見られ、痒みや痛みを伴うことがあります。適切なケアとしては、こまめなおむつ交換や、亜鉛華軟膏やワセリンの使用が推奨されます。悪化した場合は、医師の診断を受けることが重要です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、遺伝や環境要因、アレルギーが関与する慢性的な皮膚疾患です。乾燥した肌やかゆみが特徴で、特に肘の内側や膝の裏に湿疹が現れやすいです。スキンケアや刺激の少ない洗剤の使用が対策として有効です。

汗疹（あせも）

汗疹は、特に夏に多く見られる皮膚トラブルで、汗をかいた後に皮膚に小さな水ぶくれやブツブツが現れます。かゆみを伴うことが多く、清潔に保つことが重要です。かゆみが強い場合は、ステロイド外用剤の使用が推奨されます。

伝染性膿痂疹（とびひ）

とびひは、細菌感染によって引き起こされる皮膚の病気で、特に幼児に多く見られます。掻きむしった傷から感染が広がり、赤みやただれが生じます。治療には抗生物質が用いられ、患部を清潔に保つことが重要です。

子どもの皮膚トラブルの予防

子どもの皮膚トラブルを予防するためには、以下のポイントが重要です。

• 保湿:
  入浴後は必ず保湿剤を使用し、乾燥を防ぎます。
• 清潔:
  汗をかいた後は、すぐにシャワーを浴びるなどして清潔を保ちます。
• 観察:
  皮膚の状態を定期的に観察し、異常があれば早めに受診します。
• 適切な衣服:
  通気性の良い衣服を選び、肌への刺激を減らします。